ジーク!っ、でも――、……わかった。[少年と近いことを考えていたのか、ジークムントがこっちに向かってくる。>>26一瞬のためらいを見せつつもうなずくと、しゃがみこんで短剣を地面に刺す]―― 引け ――[ちかり、と柄にはめられた石が光を放つ。地面に転がったままの3本からも共鳴するように光が放たれ、直後、波の上のすべるかのごとく、少年の手元に戻ってきた。3本をまとめてホルダーに納めれば、退く、という意思を示す一助にはなったか]