…大尉、フレデリカは、なんて…[兵たちの報告では埒が明かない。同じく、鋭く息を呑む音が聞こえた>>80置かれた認識票に手を伸ばしかけて───止める。銀に光る小さな金属片についている、鈍い血のいろ] …っ、救助に。場所は分かるんだろう、案内しろ。[咄嗟にがたりと音を鳴らし、兵に顔を向け椅子から立ち上がった。顔からは血の気が既に引いている]