─ プラメージ王国野営地 ─
[宵闇に乗じて逃げる背に射かける弓はどこまで届くか。
馬に当たって馬上から振り落とされるもの、肩に当たって血を流す者などは出たかもしれないが全ての足を止めさせるには至れなかった。
この部隊で奇襲をかけることはこれで不可能となったな、とは内心のみで悔やむに留めて。
馬から降り、単身敵陣内を駆けるゼファーの兵への呼掛けは、狙い通り届いた様だ。
>>75応じた名乗りと、続いた声は想定の内だったから]
そうか。
悪いがそれは、御免こうむる!
[駆けてくるその姿に動揺も見せることなく長い柄を持つ戦斧を構え、迎え撃たんと正面から見据えた*]