うわあ…
どうすればいいっすかねー
参ったねぇ…
[漏れたのは感情の乗った声。
思わずぎゅっと、肩にいる生物を掴んでいた。
殺されるのはごめんなのだ。このもこもこのためにも。
加えて、残っているであろう“人間”も、守りたいという思いは確かにあって。
しかしそれは自身の手に全て乗せられるものではなかった。
だから無意識に捨てていく。
他人に対しては無感情に。自身に対しては感情的に。
一先ず今残っている人のデータを要求すれば、いつも使っている端末に送ってもらえただろうか。
それを確認しようとすれば、もうひとつ、届いたメッセージ。
差出元は『ラヴィ』>>18。
船内通信に乗ったそれを、確認する。]