[やはり一撃で深手を負わせることは出来ず、鱗を浅く斬る手応えの後、こちらの肩に喰らいつかんとする牙を避けるように大きく後方へ飛んだ。 間合いを取った彼我の間で、突如土が盛り上がり山となる。 それの纏う土の気は、金気操るこちらにとっては願ってもないもの] ありがとうございます、ええと、マリエッタさん![先に聞いた名を思い出しつつ、次々と山を生み出す相手へ言葉を飛ばす。 その合間に妖魔を叩き伏せる辺りに、感心したりもしつつ。 一瞬飛び出した爪>>80には、気付くことはなかった]