変わんない、か。けっこー変わったんだよ、これでも。
街から逃げる前は、やっぱガキだったからさ。カンタンに、ちょーカンタンに人の甘い言葉信じちゃったりしたし。
……今はそんな事、しないよ。つーか出来ない。
ま、アンタの言葉なら信じられる気はするけどね。
[街で商売をしていた頃に流行った、愛しい誰かを想う歌なんて小さく口ずさみながら、踊る様な足取りでジムゾンを教会まで案内しただろう]
ちゃんとした寝床作りますね、神父様。
[そうして協会に辿りついた時、強い風に阻まれながらも木製の扉を開けて、ジムゾンを中へと案内する。
リーディアと呼ばれた娼婦の顔から、この村の修道女フリーデルの顔に戻って]