[北へ向かった小隊は、ケノワ砦から距離を取りつつも、特に身を隠すこともなく北へと進む。見張りがいるにせよいないにせよ、武器もほとんど持たず、軍装ですらない小集団は、別に見られても構いはしなかった。川沿いに北上し、湖の傍を抜け、王都の東の壁を見ながら南下して合流の予定だ。一行の中には治水の知識持つものが加わっていた。**]