――昨晩の話。>>54ハンス
[エルフは無表情のまま(しかしすこし不機嫌で)部屋の入口に仁王立ちをしていた。
彼女にとっては自然の恵みである穀物(もみ殻だが)を粗末に扱うことは断じて許し難い所業らしい。そこへ直れ、とでも言い出しそうな不機嫌さだったが、そこまでの気力はなかったようだ。]
……? ……服?
[盛大にベッドに頭をぶつけた少年>>55(に、見えた)は、何故か二回驚いた。更に『服を着て下さい』と叫びながらベッドの毛布を投げ寄越してきたのだ。エルフの頭の上には『?』が浮かんでいたことだろう。]
……。……。ああ。
[そこでようやく自分の格好に気付く。湯上りで髪からはまだ雫が垂れ、ゆっくりと長風呂をしたために肌はまだ桃色に染まっていただろう。服の上からではわからない割と豊満な胸の谷間も今はタオルの端を止めるのに一役買っている]