[カナンがここへ来た目的を聞いて、ルディはしばし思案の構えだった。>>63
どうやら、ナミュール政府とは対立関係にある部族らしいと説明から察する。]
巫女姫──というのはまた別なんだろうか?
[ふと思いついて、ルディを見つめる。
海難救助者から伝えられた断片的なナミュールの情勢に必ず登場するその存在。]
マチュザレムでも、白い獣は幸運の運び手と呼ばれているからね。
その
君は優しいし、とてもよい”気”を持っている。
人に力を与えてくれる。
[手を伸ばしたのは、猿を撫でるためではなく、ルディの頬に触れるため。]