人狼物語−薔薇の下国

512 勇者と魔王の共同戦線!


巫 カヤ

[ その時抱き上げてくれる誰かの腕があった>>48

 パチリと金糸雀色の瞳を開き、覗き込む顔を
 不思議そうにじーっと見上げた。
 その指をぎゅっと掴んだのは本能的なもの。

 その日からローゼライトを始め
 魔族たちと共に暮らす生活が始まった

 育ててくれた道化師に少女はよく懐いていた
 彼の操る奇術を目をキラキラと輝かせながら見つめ
 彼がこちらを見てくれたなら、いつだって
 笑顔の大輪を咲かせていたのだろう

 初めて自分の脚で歩けた時も。
 初めて自分の意思で術を操った時にも。
 
 喜びを伝えようとぱっと振り返る
 視線の先に居たのはいつだって彼だった ]

(85) 2018/12/05(Wed) 02:56:25

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