人狼物語−薔薇の下国

381 四君子繚乱


雷華の僕 ルートヴィヒ

 …ここは…

[ゆるりと辺りを見回せば、そこは不思議な光景であった。
冷たくて白い、かと思えば、薄紅色の花、それと…あれは何色だろうか。
しかしひときわ目を引くのは…見慣れた…――]

 『死ねない理由は、あるかい?』

[呼ばれるように呼応する、問い。
その問いへの答えは、そうだ、持っていたはずだ。]

 …死者に口無し、
 正義を語るは生者のみ…

[小さく呟き、立ち上がる。
身に着けていた記憶のあるものは、何一つかけていないようだ。
浚われたにせよ、相手はひとまずこちらを害するつもりはないらしい。
傍らに落ちた軍帽を拾い、頭にかぶり直し。

…集まる数人へと視線を巡らせて、僅かに眉間に皺を寄せた。]

(85) 2015/10/01(Thu) 23:40:11

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