[最上級生として。生徒会長として。そして、彼の後を継ぐ寮長として。自らを律しなければと思うのに。心が、彼を求めてしまう。せめて、人前ではこんな姿を見せぬようにと自らを戒めながらも。結局は、朝方に浅い微睡みに身を委ねるのみ。“彼”の居ない生活には、当分慣れることも出来そうになかった。]