[ダーフィトを見送ってから間も無く>>77、後ろ側のコクーンから聞き慣れた友人の声がしたのです>>81。
振り向いたすぐ傍に居たのは、仮想空間で見た時の蝋人形のような白>>6:+33ではなく。]
エレオ、おはよう。
急に実体戻っちゃったから、頭ぶつけなかった……?
[私が浮遊しようとして頭をぶつけたことを>>24話そうとしたら、唐突に彼女が私の胸元に飛び込んで来たのです>>82。
たくさんの涙を溜め込みながら。]
うん……私達、生きてた!
良かった……良かった……!
[涙が決壊した彼女の顔を隠すように――顔だけではなく、飛び込んで来た細い肩と背中ごと、彼女を胸元へと引き込みました。
あの時とは違い>>7:+39触れた感触も、エレオの涙の熱さも、すり抜けることなく肌で感じることが出来たのです。]
本当に、心配させちゃってごめんね……。
でも、この通りもう全然平気だから。
[彼女の涙の熱さに触れたからでしょうか。
私も嬉しいはずなのに、目頭が熱くなってきたような気がしたのです。]