[ そして、あえて誤解を招く言い方をしたのは事実。"兄"への罪滅ぼしの生である。決して嘘ではなく、けれど多くを語るつもりもなく。別段、ここで戦い、敗れたとて構わない、そう思っていたが故。彼がこちらを注視し、武器を引き抜けるように警戒しているのを見れば。>>76くつり、内心で嗤う。引き抜けば、明確な "敵" であるとみなす。その結果死んだとて、責任は取らないけれど。今はまだ、事を構えるには早すぎる、から。彼の反応を、伺っている。 ]*