[随伴巡洋艦2隻もまた、激しい砲撃戦のさなかにいた。先行する4番艦は、シュヴァルベからの砲撃を受けながらも回避と前進に全力を注ぎ、損傷は被ったものの戦艦主砲の射程距離外へと逃れ出た。足止めに残った3番艦は、副砲の乱打に晒されて各所を破壊され、何か所もの火災が発生していた。黒煙を噴き上げながらも3番艦は果敢に戦い続け、自らを燃やした煙をも目くらましに使って僚艦のために時間を稼ぎ続ける。だがやがてそれも限界を迎え、速力を落としながら緩やかに傾きつつあった。]**