[最初は追手かと警戒した。
同行することとなった道中も、普通に接しながらも一つ壁を置くようにしていた。
けれど、話すうちに知れる彼女の性格から、次第に警戒は消えて行って。
オプティモに着く頃には既に仲間として見ていた。
その仲間の死が悲しくないわけはない。
追うことが出来なかったことに悔しく思う気持ちはある。
けれど]
『もし大使様が必要があるならば、
サシャを一兵卒としてお使い下さい』
[彼女には覚悟があった。
軍人としての誇りもあったはずだ。
だから、後ろは見ずにサシャが拓いてくれた道を見据える]