[>>74副長の言葉が聞こえれば]……。――それでも、副長には生き残って頂かねばなりません。事態を終息に導く為には、貴方の力が必要なのです。[自分の答えを求めているのではなかったのかもしれないが、男は彼を真っ直ぐに見て言った。圧迫止血を行っていた時に思い出したのは軍医の死の間際。彼に掛けられた言葉を思い出す。誠意を込めて、最大限、努力するつもりで吐いた。…けれど、副長か自分かなら、恐らくは。]