どうぞ気にしないで下さい。
フェルゼンベルクのギルドの品は良質の物が揃っている。
以前からお世話になっている間柄なのですから。
[ヴィンセントの謝罪に合わせて、こちらも社交辞令の挨拶を述べる。スラスラと慣れた調子だが、笑み崩れた顔では色々と台無しだった]
……なんて。ここには他に誰もいないし、やめよう?
ねえ、あれからどうしてたの。
僕は当主に戻ってから、軍務で何度か賊の……。
[友人との気の置けない時間は本当に貴重だった。
ソマリと会う以上に中々出来ない事ではあったけれど。
あの頃はまだ、薄闇の中にも理想を照らす光が見えていた]