[それはわかっているのだがどうしても気になって…という困り顔で、彼女は猫を見やった。スノウが狼なら彼女が追求しなければ逃げられてしまうのではという憂慮も、彼女の目を一層スノウへと向けさせるのだった。彼女はフィオンの言を受け、フィオンに速度が出て白いところを探してざっと記録を漁っていたのだが、見つからなかった。しかし狼が狼の自分を自己申告するとは思えず、彼女はフィオンの速くて白く感じたところをゆるりと募集する。]