[戦場の死を無為とするか有意とするか。
そこに絶対的な解はない、と男は思う。
だから、証明、という言葉>>63に微か、笑みを刷いた。
どんな形で見せてくれるのか、と。
そこにあるのは一抹の期待。
そして、そんな思いと共に繰り出した閃は対する若者を捉え切る事はなく]
……いや、ほんっと。
[表情に浮かぶ高揚。>>64
そこから懐へ飛び込み槍を繰り出す動き。
その瞬間に全力を傾け、好機に食らいついてくる様子は]
真っすぐで真っ正直で……眩しい、ねぇ!
[喉を狙う穂先が迫る中、男は楽し気な声を上げつつ。
僅かに首を逸らしながら、左の腕を翳して槍の穂先をそこで受け止めた]