しかし、あるかどうか判らないもののために、貴方を敵陣同然の地に送り出すのは、無理です、ヨセフ。
[ 彼が前線を離れること自体も、もちろん痛い。だがそれ以上に、魔軍の占領地となっている地へと、その身を送り込む事は危険に過ぎた ]
......もしも他に打つ手が無い、となったら、改めて考えますが、今は、話だけと聞いておきます。
[ 強大な力を持つという魔王が、普通の武器では倒せないかもしれないという可能性は、確かにある。
魔法で武器に聖性を持たせたとしても、それが通じるかどうかも怪しかったから、先では危険な賭けも必要となるかもしれなかった// ]