こ……っ、この中に入るのはさすがに勇気が…………!
[集まった人々は若い女性が多い。
それもそうだろう、若い美丈夫な神父がその声でありがたい話をしてくれるのだから。
若い女性が多いことに加え、神父に色目を使うためにこんな格好をしているのではなんて思われたらさすがに切なすぎる。
仕方がないのでミサが終わった頃を見計らって中に入り、今までの人生でこれ以上はないというほどに気配を消し、素早く神父の側へと向かった。]
あ、あの………神父様。
よろしければ解呪をお願いしたいのですが…………。
[できれば過去のバニースーツ事件は忘れてくれていると良い。二度もこんな恥ずかしい衣装を着て、さらに呪われたのかと呆れられることは間違いないのだから。
(懲りるということを知らないんですか?
なんて言われたら立ち直れません…………。)
衣装と過去の事件なで恥ずかしさは倍以上。
真っ赤な顔ですぐに用件を切り出していた。]