― 王都 城門前 ―[男は転移魔法にて王都へと乗り込む。降り立ったのは王城聳え立つ城門前。外観こそは以前と変わらないが、纏う空気は以前とは全く異なっていた] さて……生きて帰れる、かな?[己を保つための軽口を紡いで、男は一つ深呼吸をする。2年前、クレステッドと名乗る幽鬼に再会の際の死を宣告されている。あれから男もそれなりに力をつけているが、比べることが出来ていないため近付けたかは定かではない]