[夜陰と物陰に紛れて砦へと接近し、砦へと接近する。歩哨が通り過ぎるタイミングを計り、先へと進む。砦の索敵態勢も、内部構造も、侵入が得意な仲間が情報をもたらしていた。] あれを。[十分に近づいたところで、身振りで見張りのひとりを指し示した。弓矢の届く距離としてはぎりぎりのところだろう。だが指示した数秒後には、見張りは喉に矢を受けて声も無く崩れ落ちる。すぐさま数人が砦を囲む壁にとりつき、壁を登って内側へ消えていった。]