─酒場内、カウンター席にて─>>81グレートヒェン
いくら閉店とは言え、弱いのに無理せず飲まずとも……。
いや、幾度か見かけたことはあったが。
そこまで親しい仲ではない、先ほどはここに滞在しているうちは鍵開けや罠抜けを教える約束はしたがね。
……マスター。
[お酒に弱いのに飲もうという彼女に男は渋い表情を浮かべます。
どうしたものでしょうか、それでも彼女も大人ですから自分の量をわきまえているのかもしれません。
それでも、自分から見ればまだまだ若輩者の彼女の前で店主を呼ぶと、1つカクテルを注文しました。
シャンディガフ。
ジンジャーエールとビールを合わせた弱めのカクテルです。
それを、グラスの脚を指で挟んで相手のいる方へとカウンターテーブルの上に置いてみます]