― 研究者side ―
[各々にカードが渡り、バトルの開始が宣されたその時。
研究塔に詰めていた者達の多くは物理的に研究塔の外、とりかごの都市の外へと弾き飛ばされた。
残る一部は研究塔に残りながらも手は出せない状態、異相への転送による隔離が為される]
「…おやおや、念の入ったことだ。
ま、こうでもしなければ余計な茶々が入るのだものな。
致し方ない」
[オズワルドの担当研究者は異相に送られながらも慌てる素振りは見せず、窓の傍から都市の中を眺めていた。
繰り広げられる光景はしかと眼に入る。
それが結界を形成した者の仕業なのか、担当研究者だからなのかは知れないが、彼は一部始終を具に見ていた]