……遅いです、カルパス。待ちくたびれました、カルパス。[カルパスカルパス連呼するのは、カスパルに対する嫌がらせである。ただしその底に沈むのは、彼に対する敵意ではなく、奇妙な親しみのようなもの。一歩前に出たイェンス>>81を見届け、セルウィンもまたヴァイオリンを構えた]貴方には、ずいぶんと煮え湯を飲まされましたからね。この際、めいいっぱい恨みを晴らしておくことにいたします。[先ほどイェンスに伝えた話などなかったかのように、わざとらしくそんな恨みごとを。少しおいて、口元を綻ばせる]