……、
[ディークの視線が向く。>>62
機械的なほどにゆっくりと首を巡らせ、緋を向ける。
声が掠れていたために、ディークの言葉ははっきりと聞き取ることが出来なかったが、問いを向けられたことだけは察して、口を開いた。]
……
通信回線から、聞こえて来たのは。
異常が無いことを伝える声と。
次に、「二人が今からそっちにいくので、お願い」と、
短い通信だけでした。
何度呼びかけても返答がなかったため、尋常ではないとこいつらを引っ張ってきたんですが、―――。
[言葉を切って。
視線を合わせたまま、首を振った。
表情も口も、まともに動かない。]