[低い声に揺らぎはない。
己は、シモンだって、人に混じって生きていけると思っていた。でもそれは既に崩れたのだ。戻れないと宣言する様に、投げかけられた>>75疑問の通り]
ふつうの人じゃあないんだろう。
でもそれは、狼かもしれないけど、それ以外かもしれない。
[シモンが叫んだように>>76、きちんと人間だったのはきっと、昔の話だったんだろう。犠牲を払ったと言っていたのが、人の魂を視る力じゃなくて、多分、あの異形の目玉]
[――でもほんとうに?
ほんとうに、人間の枠から外れた>>76先は、人狼だったのか?
魂を視る力を持ったひとがいるように、異常を来していても、まだ人と言える可能性だってあるんじゃないか?]