[…当然、彼らは立ち去った後で。]
――さて。
曹長は怪我をしていたな。
それならば医務室か。
発見したとして、どう此方に注意をひきつけるか…。
[爆薬のようなものは所持していない。
精々、手持ちの弾丸と上手く動けぬように仕掛けを用意するくらいのものだ。
途中の廊下に、足止め代わりに廊下の各所に置いてある消火用の器具を集めてきて並べた。
簡易のバリケードなので男手であれば時間が多少あれば破るのは容易。
隠れても大した遮蔽にはならないだろう。凶器となり得る防火用の斧は簡単には見つからぬように隠し。
拳銃を構えて警戒しつつ、じりじりと探索を進める。]