人狼物語−薔薇の下国

525 ルー・ガルー戦記 11 〜カーマルグ半島帰属戦〜


王国軍指揮官 ベリアン

 では、今度はこちらの番だ。

 ミヒャエル殿を討ったのは、この私だ。
 同行者を逃す為単身で私の首のみを狙ってきたので、正面から迎え討った。
 彼は致命の傷を負っても命尽きるまで地に伏せる事も無く。
 ゼファーの戦士は一騎当千と知ってはいたが、それをまざまざと見せつけられた。

 惜しむらくは、己が生きる為だけに私を討とうとした事のみだな。
 私の首を捕ることの意味が分かる程となっていたなら、きっとこうはなっていなかったろう。


[言葉の中に混ざったのは、己が討った相手を惜しむ思い。
 他国の戦士ではあるが、あと数年すればきっとひとかどの人物となっていただろうに。
 そんな思いは、ただの感傷とも分かっているけれど]

(83) 2019/11/09(Sat) 23:03:40

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