……ま、それでも。『破邪神角』としては、感謝しとくぜ。放置しといたら、厄介な事になったのは間違いないからな。[感謝を紡ぐ理由は、もう一つある。思わぬ形で触れた遠い想い出──それがくれた、刹那の安らぎへのもの。けれど、それを口にする事はなく]あちらとこちらの境界が揺さぶられると、俺んとこに寝てるヤツが騒ぐんでな。そうなると、おちおち、寝てもいられん。[口にするのは、『神獣角』の真盟約者としての務めに関わる部分に止める]