[いくらかの月日が流れた。かあさんと二人の暮らしに慣れたころ。また、魔物が出たという噂が聞こえてきた。お父さんの分は、私が頑張らないとね。そう言って、かあさんも出かけて行った。困っているひとのために、魔物を退治するのが仕事だと。自分たちはそのためにここにいるのだと言って。「大事なひとを守れる男になりなさい」それが、最後に聞いたかあさんの言葉だった。]