ですが、貴方は、やはり貴方の信じるままに、駆けて下さい。領主になられたと聞いて、自由な翼を畳まざるをえなくなったのだろうかと、案じていましたが、杞憂だったと、お会いして判りました。貴方と同じ戦場を駆ける事の出来る騎士となれた事を誇りに思います。次は私が、蜂蜜酒を奢りますよ、ノーラ。[ 最後には少年の頃と同じように名を呼んで、ナイジェルは、括った髪を揺らし、軽やかに身を翻した、その背を見送った。>>18** ]