【削除】 精霊魔法の使い手 カサンドラ
―街→教会―
>>64>>65 リヒャルト
[まさか同じ宿屋に会おうと思っていた神父がいるとは思いもよらなかった。
様々な視線を余所に走ってはしって、ふと一人の男性が追い抜いていく。
(ワーウルフ?
魔王は倒されたのだから魔物では無さそうですが………。)
尻尾は表に出ていただろうか。
出ていたにしろ出ていなかったにしろ、その耳からそうではないかと予想していた。その衣装が神父服であることにも気がついたものの、恐らくどこかのパーティのプリーストなのだろうと勝手に結論を出して。
過去のバニースーツ事件では解呪を頼んだはいいものの、男性の手で脱がされるというおまけまで付いてきて恥ずかしいことこの上なかった。
神父の表情すら確認できずに、 ただ赤くなって顔をそらし続けてしまっていた。
まさかその場を辞したあとも数日の間<b>色々ともぞもぞな<日々が続いたとは知らず。
こちらもまた、ちらりとみた呪いのバニースーツを脱がす男性特有の大きな手がなかなか頭から離れず不意に赤くなる現象に悩まされていたのだけれども。
そんな回想をしているうちに教会にたどり着き、ちょうどミサが始まろうとしていた。]