[それぞれがそれぞれの力を発揮し、妖魔を滅し行く。しかしやはり霧の存在が目と感覚を狂わせるのは否めないようだ]……他も居る以上、大きなものは使えないしねぇ。[この場に在るのが朱雀と己だけならば、竜巻を起こして広範囲に妖魔を巻き込むのだが。それが出来ぬとあっては一つ一つ捉えていくより他はない]起風《チィフォン》───[薙刀の中心を握り、両手でくるりと回転させる。巻き起こる風は回転の中心へと集まり、風の弾を一つ作り為した]