― 森 ―[森の奥からひやりとした空気が流れてくるように感じる。これがシュテルンの言っていた天気の変化の前兆かもしれない]ウェルシュ…エリザ…[森が思い出させた名を小さく口にする。父の領地も一部は戦火に巻き込まれているはずだ。あのエルフの森が無事であればいいと、彼は願う][たとえ、この戦いで命を落とし、約束を果たす事が出来なくなったとしても…願いだけは残ればいいと]ごめんな…[遠く、狼の遠吠えが聞こえた気がした**]