[雪のように儚げな花弁は、先のようにほんの少し強い風が吹くだけで散ってしまうのだろう。静かに頷き、『綺麗』だと頷いた後、「駄目」の言葉を受けてむ、と子供のように膨れ面を向け] マレンマ、…「駄目」ばっかり[それが自分の為を思っての言葉だなんて気づけない愚鈍さで。指腹の花弁を窓の外へ、仲間の元へ返すみたいにふっと吹いて舞い上がらせた] こっちなら、食べていい?[と、問うのはマレンマが手にしていた、テーブル上のサラダ]