[手際よく調理を開始する子猫。>>59
此れがさっきのあの姿と同一人物だと思うと心が躍る。
そう時間も掛からずに料理を済ませる子猫に軽く拍手を送ろう。]
上出来だね。
カレルくんはサバイバルの経験でもあるのか?
[此処まで一通りできれば正直言う事もない。
ナイフや、ましてやコンパスすら渡していなかったのだから。
一口口許へ持っていき食す。
サバイバルの食事なんて美味しいわけはない。
いや、これはかなり美味いが。
想定外の美味しい食事に、持ってきたお菓子は無駄になったな、なんて心の中にしまい込んで。
全て食事が終わればふぅ、と木に背を凭れかけて空を見上げる。]
後片付けをしたら明日まで自由時間にしようか。
あ、出歩かない方がいいよ?此処狼とか出るみたいだし。
―――それに何時何が起こるか分からないし、ね?
[少しだけ口角を上げながら話し、パタン、と本を閉じた。]
そうそう、さっきへたり込んでるの少しだけ見えたけど、
何があったの?**