人狼物語−薔薇の下国

320 四月の嘘は君の魔法


漆黒の片翼 タイガ

[体温が伝う極めて近い距離で感じる他人の肌の匂いは、
如何にも”翼を休める場所”を思い出して…
手招きする睡魔の声なき誘いに誘われる侭に欠伸を一つ]

……さて、私の記憶が確かならば、
此処は多種多様な客人が訪れる場所である筈だ。

君の望む”甘い匂いのもの”も、
若しかしたら用意されているやもしれないぞ?

[終いの合図に彼の鼻を掌で覆う様に、添えた掌でそっと押し遣って。
距離を取らせた相手へと、今度は此方が距離を詰め]

……みつからなければまたおいで。

[低く潜めた甘ったるい囁き聲と、その音を乗せた吐息とで
仕返し代わりに、顔を寄せた彼の耳元を擽って]

(83) 2015/03/31(Tue) 09:54:03

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