え、ちょ、えっ!?[何があったかの認識は追いつかない。ただ、帽子を離してまた飛ばしたらダメだ、という思いだけがしっかりあって、手に力を入れて。実際には物凄く速いのに、妙にゆっくりと感じる落下の感覚は、何かに支えられる感触によって途切れ]……なに、これ……。[無事に地面に下ろされた後、口をついたのは呆然とした呟きだった]