人狼物語−薔薇の下国

13 Chant 〜あなたを失い死を知った〜 SIDE:B


士官候補生 リエヴル

――六年前の春――

[一人の部屋で眠って知ったのは、それまで“当然”のように居てくれた存在の、大きさ。

眠れずに寝返りを打っても、かかる声はなく。
結局布団を抜け出して紅茶を飲んでいても、咎める者もいない。


いつもと同じはずなのに。
一人で飲む紅茶は、どこか味気なく。

――――飲み進めるうちに、少し、塩気が混じった。]

(83) 2013/06/12(Wed) 14:47:06

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