[ 飛び越えざまに、血に濡れたナイフを首筋へと一振り。掻き切るように、走らせるけれど。切っ先が皮膚を裂いたかは定かではない。 ] 安心しなさい? 確かに死にたいと思っているけれど…… 貴方に殺されるつもりはないわ、 ゲオルグ![ にこり、そう口にしたのは。泣き虫な相手か、はたまた狼の彼か。どちらでも構わない、どちらも同じだ。傷を気に留めることはなく。相手から視線を逸らすことはしない。ガートルードと対角に、ゲオルグを挟む、位置を取ろうか。 ]*