[ やや毒の混じり過ぎた軽口を叩くのも、
遠い未来に向けた忠告めいた言葉を投げるのも
何もが何も、"彼"に対する学者"らしくはない"。
……それでも。
考古学者の話に付き合う"おじさん"が
何処まで察している>>77かどうかとすら、
考えることも出来ない。…否、思いつきもしない。 ]
[ 昔も今も、"彼"と仲が悪かったのは"ロー・シェン"だったから。 ]
[ …………"今の"考古学者、ではなくて。 ]
学者の有難い説法に耳を塞ぐとはいい度胸だな、君。
煙草だの酒だのも無尽蔵に吸ったり飲んだりしているんだろ。
いい歳なんだから、身体を気遣い給え。
[ それ故に、ロー・シェンだったならば、
間違いなく口にしないような、毒のない言葉が
さらりと口から溢れて医務室の空間に放り出される。 ]
[ 毒気のない代わりに、中身に感情の欠片も混じらない
浮かんだ文字をそのまま読み上げたような、そんな言葉が。 ]