[ セルウィンの最期の言葉を伝えるベリアンの声は淡々として震えることなく、だが、決して冷たいものではなかった。戦いの前、セルウィンは「心構えを保っていられるか」と不安を吐露していた。だが、残された言葉からは、彼がまっすぐに戦ったことが伝わってくる。] ありがとう、ベリアン。 ── 己をまっとうせし者に、敬意を示そう。[ 目を閉じ、声に出さずに、彼の兄の詩の一編を捧げた。*]