[ディーターが何故こんな、己を狩人だと言って、そして励ますようなことを言ってくれるのかは分からない。この技術が特別なものだと思っていなかった己に気付かせてくれたのは、多分有意義なことだとは思うのだけれど]
[失敗に囚われるな、明日を見なければいけないんだと>>71――そう伝えたいから、だろうか]
[なら気を使ってはくれたのだろうけど、その言葉は無くても大丈夫だった。何故だとシモンに問いながらも、そんなの、己の中ではとっくに決まってしまっていることだ]
[シモンにああ言いはしたけれど、己が留めておけなかっただけで、言っても詮のないことだとは感じていた。実際にどうにもならない、過ぎた過去に対する慟哭を突きつけられて、顔を歪めて、受け容れざるを得ないように――何を聞いたところで、結論は変わらない]
……おれはさ。
シモンを殺すべきだと、思ってるよ。