さて、それじゃ、お嬢さん達のとこに戻るか。
他にも巻き込まれたのは居そうだが、もう外に出たかな?
[ あの女神の騎士が、黙って帰ったところを見ると、死者は出ていないのだろうと考え、そう口にしながら、ウルズとアイリの元へ引き返そうと、ディークを促す。
この男が、こんな風に他人を気にかけたり行動を共にするのは、相当の珍事だが、男の方にはさして変わった事をしているという意識はなかった。
気分としては、縄張り内の異常事態を片づけている、という感覚なのだ ]
少しは、マシになったか?
[ やがて、アイリ達の元へ戻ると、どうやら血だけは止まったらしいアイリの様子に、そう声をかけた。
大丈夫そうなら、(一方的な)約束通り、食堂まで運んでいくつもりだが、ヤコブもその頃には姿を現していただろうか* ]