人狼物語−薔薇の下国

178 薄暮の海―CLASSIFIED MISSION―


電測士 リエヴル

[軽くて重い身体を抱き上げ、司令塔から出しなに]

――ところで、少佐?

[ラッタルを、慎重に降りながら]

さっきの件――、賞味の話ね。
――みな退艦して、このフネを吹き飛ばす――っていうのは、ない話ですか。

[それなら、もう誰も死なずに済む――と。一歩一歩、歩きながら]

……ま、自分あたりの命じゃ、本艦との釣り合いはとれませんがね。

客観的には――うん、少佐。あなたの命は、値段が違う。
このフネを工作員ごと沈めても、あなたが生き残れば、割に合う。
きっと、このヴィスマルクの改良型や拡大発展型、或いは完全な新型。それを、あなたは作り上げられるでしょう。

[だったら――と、つい、思ってしまう。
皆が、このフネを諦めてくれるなら。自分の個人的な復讐を、一人で完結できるから]

(82) 2014/04/26(Sat) 00:12:12

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