[イーシュトの意思を宿しながら、"影"《スキーア》の意識を超えて忠誠を誓ったヴェルザンディ。復活の引き金を引き、その後のシェーンバルト奪還のため力を尽くし、影から自分の覇業を支え続け、最後には個としての望みを託し命を託していった彼。宣言通り、彼は自分の命を散らした。命を使わせたのは、自分だ。最期の戦いで、彼はなにを思ったか。] 力及ばず、半ばにして散る。 その程度だったか、ヴェルザンディ。[呟き、過去のこととして記憶の隅に押しやった。]