[優しいとうさんだった。強くて、大きくて、あったかい、自慢のとうさんだった。大きくなったらとうさんみたいになるんだと言えば、大きな両手で抱き上げてくれた。魔物退治に出かけたとうさんは、二度と、帰ってこなかった。]